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トップページへ 新作ミニ将棋ゲーム「Le SHOGI」 注文製作いたします
New 新発売 2011/8/10

木製駒と紙ボードのデザイン将棋

紙製デザイン将棋 紙製デザイン将棋 紙製デザイン将棋 紙製デザイン将棋
セットで 2500円 駒のみ(箱入り) 2300円 紙ボードのみ 300円 Myデザイン将棋
自作用セット 700円

外国人や初めての人にも理解し易い

ボードゲームとして「将棋」をデザインする試み

一番最初に試作したデザイン将棋

事の始まりは2009年のゲームマーケットでお会いした女流プロ棋士の「北尾まどか」さんから、お洒落で外国人にも理解しやすい将棋ボードをオリジナルで作るご相談を受けたことでした。彼女には既に自分の頭の中におおまかなデザインイメージがあるとのことでしたので、後日お話しましょうということになりました。
こういう命題が与えられると自分でも作りたくなってきたので、僕もボードゲーム作家として将棋をデザインしてみる事にしました。こういう衝動を押さえられないのが物作り人の性(サガ)ですね。

さて、自分なりに考えてみると、実は僕は将棋を今までに子供時代に2、3回しかしたことがありません。 将棋はかなり複雑なゲームです。お洒落でしかもユニバーサルデザインにするのは一筋縄では行かない作業です。まずは基本ルールの確認のために、Wikipediaで将棋を検索して、ルールを頭に入れることをしました。
はは〜、やっぱり結構複雑だですね。長い年月を経てルールのバグを改訂してきた結果の上に成り立っているゲームという印象をうけました。
ボードゲーム作家としては、こういう場合はルールを整理してよりシンプルに直してしまうのが一番の近道なんですけど、それでは「将棋」としてのボードゲームにならないので、デザインを将棋のルールに合わす努力をすることにしました。当然ですね。

▼ボードデザイン▼

将棋は9×9路盤です。誰でも頭に浮かぶチェスボードのようなチェックデザインでは単なる装飾のデザインにしかならず、ルール上の特性を反映させたデザインとは言えません。ボードゲームにおいてデザインは単なる飾りではなく、ルールや機能を効果的に反映しているものでなくては意味がありません。ルールを読んでいて自陣3列と敵陣3列には深い意味があることに気が付きました。そこでボードを自陣3列、敵陣3列、中立地域3列に3分割してデザインすることにしました。
これでボードのデザインがルールを反映させたものになり、しかもデザインとしてお洒落に美しく仕上げることができるようになりました。

▼駒のデザイン▼

将棋の駒には3つの特性が必要不可欠でることがわかりました。
1:王様以外の駒には敵味方の区別があってはならない。(取った敵の駒を自分の駒として使うため)
2:駒の裏面には成りの時に新しい動きの属性と表面の属性の2つが表現されていなくてはならない。(取った敵の駒を使うので、裏面を見ただけでも表面の属性が分からないといけない。使う時は表面なので。)
3:駒には方向性が示されていないといけない。(敵も味方も同じ駒なので、攻める方向性が無いと途中でどちらの駒か分からなくなってしまうから)

さて、これは厄介です。特に3が厄介です。将棋では駒の形を変形5角形にすることで方向性を表現しています。既存のタイルには形状で方向性が表現できるような形はありません。そこでタイルに半分色を付けることで方向性を表現することにしました。

1と2の解決には将棋では文字を使うことで解決していますが、今回の命題である外国人にも分かりやすいという意味ではたとえアルファベットであったとしても得策とは言えません。またキャラクターやアイコンも特定地域文化の外国人を対象とするなら考えられますが、世界中の外国人と規定すると得策とは言い難いデザインとなります。それにキャラクターやアイコンでは複雑な駒の動かし方を覚えなくてはなりません。できれば駒のデザインを見ただけで、その駒の動かし方が誰にでも分かるのが最善です。
そこで矢印を使ってデザインしてみることにしました。単純な矢印では単なるベクトル将棋となってしまい、デザイン性やお洒落さに欠けてしまいます。
そこで以前に自作の「カチットナイト」で作った方向性をデザインした駒をリメイクしてデザインすることを試みてみました。



実際にボードゲーム「SHOGI」(将棋)を作ってみました

▼ボード▼

基本デザインのボードデザインのみではとてもシンプルすぎて寂しい感じがしたので、縁に装飾を施しますた。ゲームルール的には直接関係ありませんが、対人のゲームでは見た目も大切です。

▼駒▼

駒を配置するとこんな感じです。駒の形状は丸ですが、半円の色付けを施して、駒に方向性を持たせています。駒の進める方向をデザインされたベクトル(矢印)で現しています。

成った時の裏面デザインです。表面の動きと裏面の動きを両方を表現しています。

製作の途中で読者の方から初期の銀将、桂馬、香車の成りデザインでは裏表両方の動きが可能なよに錯覚してしまうのではとご指摘をいただきました。たしかにその通りなので表面の動きを薄く透かし的に表現する事でより分かり易く修正しました。

王将のデザインも初期デザインから修正しました。将棋駒では駒の大きさで違いを際立たせていますが、今回のタイル駒は全て同じ大きさなので、べクトルのデザインの大きさで違いを出す事にしました。

やっと最初の試作プロトタイプが完成です。
余談ですが、この最初の試作品は現在女流プロ棋士の「北尾まどか」さんが所有されています。




外国人にも理解し易いインターナショナルな将棋の完成形を目指す

デザインSHOGI(将棋)の完成形

1ヶ月ほどかけてプロトタイプ版が完成した6月の終わり頃に女流プロ棋士の「北尾まどか」さんがわざわざ奥多摩のアトリエまでお越しいただいて、細かなデザインに関して意見交換をしました。

改善点としては
1:駒の重要さがデザインに反映していてほしい。得に飛車、角行。
2:香車と桂馬の矢印デザインでは後ろに進めるような錯覚がしてします。
3:駒の敵味方が分かりにくい。
4:飛車と角行の違いが分かりにくい。
5:盤面と駒の配置にもう少しゆとりが欲しい。

以上を踏まえて、デザインの修正を施しました。

▼修正デザイン:完成形▼

違いがわかりますでしょうか。
ボードはマス目を大きくして、駒をひとまわり小さいものに変更しました。これで駒間隔に少しゆとりをもたせました。
駒は前進方向を示す色の配置を後ろにして、丸のデザインで可愛くしました。飛車、角行、香車、桂馬のデザインを変更しています。
最大の変更点は駒の名前をローマ字で中央に入れたことです。せっかくこの将棋盤で覚えた外国の方が日本人とスムースに将棋の会話が出来るためには、駒の特性と名前が本将棋と一致している事が望ましいとおもいました。また文字を入れることで駒の進行方向がより分りやすくなりました。

▼駒の両面デザイン▼

白三角は成りによって新たに加わった動ける範囲を示しています。(龍、馬、と金)
前の動きが薄くグレーアウトした駒は、動きがリセットされて新たな動きに変化した駒です。(成り銀、成り香、成り桂)
一定のルールに従ってデザインを変化させています。




外国人にも理解し易いインターナショナルな将棋の完成形

デザインSHOGI(将棋) 駒デザインに関する考察

デザイン将棋への取り組みが広くネットなどで取り上げられ、多くの方の意見を拝見することができました。 その中でも桂馬のデザインと駒の形状に対するご意見が多く見受けられました。
せっかくのご意見ですので、ここで再考察をしてみたいと思います。

▼駒の両面デザインについて▼
アイコンのデザインはある一定のルールに従ってデザインを変化させています。
基本の三角は自分の居るマスから1マス動ける方向を示し、 長い矢印は何マスでも動ける方向を示しています。 黒三角(▲)は本来駒が持つ動きを表しています。白三角(△)は成りによって新たに加わった動きを示しています。 したがって白三角は飛車、角行、歩兵が成った時に本来の動きにプラスされて表示されています。
また銀将、香車、桂馬は成った時に前の動きがリセットされて新たな動きに変化します。 したがって前に動きをグレーアウトした上に新たな黒三角の金将の動きを表示しています。

▼桂馬のデザインについて▼
桂馬以外はこのルールで問題なく動きを表せるのですが、桂馬だけが一筋縄ではいきません。 特別な動きのルールが必要になってしまいました。
そこで長四角は2マス先を表すことにして、そこを起点に左右のどちらかに1マス動ける表示になっています。

桂馬の動けるイメージについては人それぞれ異なるものがあるようです。 その辺りが桂馬のデザインに対する意見が多かった原因かなと考えます。
その意味では今回の長四角が2マス先を表すことが最善とは思っていないのも現状です。

今考えているのは、下記図のように2マス先を丸点で表せばデザインの統一性を保ちながら、 桂馬の動きをより具体的に表せるかなと考えています。
▼駒の形状について▼
なぜ駒の形状が丸なのか、ユニバーサルデザインとしては良くないとのご意見が多数見受けられました。 確かにその通りです。
実は駒の形状については次の2つを考えていました。
1:正五角形
2:底付き丸

下の画像がそれです。
正五角形を考えたのは、もともとの将棋駒が変形五角形であることからですが、 将棋の縦長変形五角形は漢字2文字を表示するうえで最適の形状となっています。 今回のような同心円的形状のアイコンにはバランスが合いません。そこで正五角形となるわけです。 ただし、この正五角形には問題があります。駒に方向性がありません。 その意味では丸と同様にユニバーサルデザインとは言い難いかもしれません。

最善の形状は底付きの丸形と思います。これですと、形状に方向性があり、底の窪みを触わって確かめることもできます。 ユニバーサルデザインには最適な形状ではないかと思っています。

それでは今回のデザイン将棋の駒はなぜ丸なのかと言えば、端的に行って費用の問題です。 タイルや陶磁器で特殊形状の物を作るには型代と製作に非常にお金がかかります。 100セット分の将棋を作るだけでも、駒素材だけで100万円近いお金がかかってしまいます。 ほとんどの方が手の出ない高価な商品になってしまいます。

僕が運営する小さな会社のプロダクトデザインとしては、形状へのこだわりは捨てざるを得なかったと言えます。

余談ですが、丸いタイルの駒はとても好い使用感です。
僕は人差し指と薬指で駒を挟んで持ち、中指で押さえるようにパチンと音をさせて打ちます。
とっても綺麗な音かして、小気味よくプレーできます。

商品としての完成形がこちらです。

駒もボードも全てタイル製です。駒数が40個もあるので作るのは大変です。
販売価格は10,000円です。
デザイン将棋





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